ハイスペックだけじゃ生き残れない。
新型コロナウイルスの流行と前後して、「メタバース」というキーワードをよく目にするようになりました。「メタバース」とは、インターネット上に作られた仮想世界のこと。古くは『セカンドライフ』、今では『フォートナイト』がメタバースの代表的な例と言えます。
現在メタバースは、単なるゲームのための空間ではなく、ミュージシャンがライブを行なったり、映画を上映したり、スポーツ観戦をしたりと、ゲームの枠を超えて活用されています。リアルなイベントが開催しにくくなっている今、メタバースが注目されるのは必然とも言えます。
このメタバースの世界を快適に体験したいと常々思っているのが、ギズモード・ジャパン編集長の尾田。最近はストレスなく楽しめるPCとして、おもにゲーミングPCを中心にハイスペックPCを日々リサーチしています。
尾田が求めているハイスペックPCは、高いスペックを持っているだけでなく、ビジネスシーンでも違和感なく使えるスタイリッシュさを兼ね備えたもの。
そんなとき、尾田の目に留まったのが、HPの「HP ZBook Create G7」でした。
「HP ZBook Create G7」ってどんなPC?
「HP Zbook Create」シリーズは、インテルの第10世代Core i7/i9といった高性能CPUに、3D制作や動画編集などのヘビーなグラフィック性能を必要とする作業に耐えられるGPU「NVIDIA® GeForce RTX™/Quadro® 」シリーズを搭載した、クリエイター向けのモバイルワークステーションです。
ゲームを快適にプレイできることはもちろん、クリエイターがストレスなく作品作りを行なえる性能を有しています。それでいて、パワーが売りのゲーミングノートPCとは一線を画す、シックなデザインを持つPC。スペックはモデルによって多少異なり、4Kディスプレイも選べます。
今回、尾田が試用したモデルのスペックは以下の通りです。
CPU:インテル® Core™ i7-10850H プロセッサー
GPU:NVIDIA® GeForce RTX™ 2070 with Max-Q Design
メモリ:32GB
SSD:1TB
ディスプレイ:15.6インチ 4K UHD OLED タッチディスプレイ
ゲームとクリエイティブを両方楽しめ、満足できる1台。尾田はどう感じたのでしょうか? 実際に製品を触りながら、その魅力について語ってもらいました。
CPUやグラフィック性能が高いPCじゃないとメタバース時代に乗り遅れてしまう
尾田:新型コロナウイルスの影響で、リアルなイベントをやるのが難しくなっています。東京ゲームショウも、2021年にアメリカで開催される電子機器の見本市CESもオンライン開催になったりとか。そうなると、必然的にみんながオンラインに集まってくる。既存のSNSはもちろん、バーチャルSNSのClusterが盛り上がったり、『フォートナイト』でアーティストがライブやプロモーションを行なったり、いろいろなメーカーが新しいプラットフォームを作ろうとしている。
仮想空間でリアルのように活動する場として、これからはメタバースなんじゃないかと思っています。
しかし、メタバースの世界を享受するためには、受け手側の環境がリッチじゃないといけない。通信速度は速いほうがいいし、CPUやグラフィック性能が高いPCのほうが、よりメタバースを楽しめる。逆に言えば、そのハードルをクリアしないとメタバース時代に乗り遅れてしまうと思うんです。
これからのハイエンド・ノートPCは「品格」が必要
尾田:ゲーミング向けのノートPCはスペック的にはハイエンドで、ゲームでもクリエイティブでも使えるものがほとんどですが、一方でビジネスには向いてないと感じました。特に操作系ですね。キーボードやトラックパッドがゲーム操作に特化していて、仕事で使うには感触が固かったり、シビアな面が逆に使いづらいことがあります。
もうひとつが、デザイン。多くのゲーミング向けのPCは独自の世界観があってキャラが立っているが、あくが強い。ゲームをするだけならそれでもいいのかもしれないけれど、ビジネスシーンで使うなら、ただハイスペックなだけではダメだと思うんです。「品格」が欲しい。
ゲームにもクリエイティブにも使えるスペックを持つ1台
尾田:最近はゲームがやりたくなってハイスペックなラップトップPCをいろいろ触っていました。
僕が使った「HP ZBook Create G7」は、CPUは第10世代のCore™ i7-10850H(Core™ i9-10885Hも選べる)で、メモリも32GBと潤沢だし、GPUもNVIDIA® GeForce RTX™ 2070 SUPERが搭載されています。ゲームをプレイするだけではなく、AdobeのPhotoshopやLightroom、Premiere Proなどの写真や動画の編集作業でも、ストレスは感じませんでした。
ゲーム開発エンジンであるUnityやUnreal Engineも動かせるので、プロフェッショナルユースでも問題なく対応できます。
「HP ZBook Create G7」の一番いいところは、ゲーミングPCとしても申し分ないスペックながら、見た目がスタイリッシュなところですね。このデザインなら、ビジネスシーンで使っても違和感がありません。CPUとグラフィックの性能はモンスター並みなんだけど、それを感じさせない、「大人のゲーミングPC」という感じがいいですよね。
もうひとつ気に入ったのが、約1.9kgという重量。ゲーミングPCは巨大な冷却システムを搭載している分、大きくて重くなりがち。特にGPUの性能がよくなると、筐体サイズが大きくなりがちです。ビジネスシーンで使うことを考えると、そんなに重くて大きいものを持ち運ぶのは現実的ではないですよね。
でも、このPCはこの性能で2kgを切っているから、持ち運ぶのがそれほど苦にならない。僕の好みだけど、あまり軽すぎるPCも好きじゃないんです。ハイエンドなバックパックに入れて背負っているときに適度な重みを感じる。それもある種の「品格」だと思うんです。
ラグジュアリーなのにミルスペック
尾田:もうひとつ注目なのが、MIL規格810H適合であること。一見、「HP ZBook Create G7」はシンプルなラップトップPCのデザインなんだけど、頑丈というギャップがいいですよね。ギズモード編集部のリチャードの言葉を借りれば「銀座ミリタリー」。一見、銀座で持ち歩いていても違和感のないデザインなんだけど、中身はミリタリーっていう。
僕はがさつな人間なので、バッグの中に何でも放り込んじゃうんです。もちろんPCやガジェット類はケースになんていれません。だから、すぐに壊れたりしちゃう。なのに、お気に入りのガジェットに傷が付いたり壊れたりすると人一倍落ち込む面倒臭い性格なので、頑丈なのはとてもうれしいですね。
高くて良いものだから大事に扱わなきゃっていうのは、今の時代では通用しません。デジタルの製品もできるだけ長く使うというのが世界的な流れですから。
見た目はラグジュアリーでも、実は丈夫という理想的なバランスをこのPCは持っていると思います。
制作からプレゼンまで使える高精細な4K 有機ELディスプレイ
尾田:プロのクリエイターの方々といろいろお話をさせていただいて感じたのは、「プロは常にクライアントを意識している」んです。ただ作るだけではなくて、クライアントへのプレゼンテーションを考えている。
これまでだと、制作にはハイスペックなデスクトップPCなりラップトップPCを使って、クライアントにプレゼンするときはモバイルノートPCやタブレットで見せていたと思うんですね。でも、それだと色味が違ってみえてしまうなどの問題がある。
でも「HP ZBook Create G7」は、高精細な4K 有機ELディスプレイを搭載しています。黒の表現も素晴らしいし、小さな文字もしっかり見える。制作はもちろん、プレゼンもこれ1台でこなせるんです。そういう意味で、クリエイターはこういうラップトップPCを使うことが多くなるのではと思いました。
「HP ZBook Create G7」の品格はこんなところにも
尾田:「HP ZBook Create G7」はスペックやデザインだけではなくて、細かいところまで配慮が行き届いていて、そこにも品格を感じるんですよね。
たとえばACアダプタ。ハイパワーなゲーミングPCって200W前後の電力が必要になることが多いので、ACアダプタが大きくなってしまうものなんです。でも、「HP ZBook Create G7」のACアダプタは、ちょっと大きめのモバイルバッテリーくらいの大きさで比較的軽量です。しかも、ケーブルがファブリック素材になっていて、ACアダプタに巻き付けられるようにデザインされている。どうしてもACアダプタって武骨になりがちなんだけど、こういうところもきちんとデザインされている。
キーボードやトラックパッドにもクオリティを感じます。ゲーミングPCのキーボードは、確実に押したことがわかるように、クリック感が固かったり、打鍵音が派手なことが多いんですが、これは比較的静か。これならカフェやコワーキングスペースで作業をしていても、周りからうるさいと思われないでしょう。
僕、おこがましくもフランスの車に乗っているんですが、国産車に比べるとシートがふわっとしているというか、全体的にやわらかめなんです。でも実際に運転していると、ふわっとしている中にほどよい固さが感じられる。このキーボードはそれと同じ感じがするんですよね。
トラックパッドも同様。ゲーミングPCのトラックパッドはゲームのプレイに特化しているので、カーソル移動やスクロールの挙動が繊細です。ネットで調べ物をしたり資料作成などのビジネスシーンでは、調整したほうが使いやすいんですが、その調整が意外と面倒なんです。でも「HP ZBook Create G7」はどちらかというと一般的なPCに近い感触なので、カスタマイズしなくても使えました。
あとは、フルサイズのSDカードスロットが付いているのがいいですね。最近は省略されているPCがほとんどですが、デジカメなどから画像を転送するときには、やっぱりSDカードスロットがあると便利です。
しかも、スロットカバーが付いているのもいいですよね。ホコリが入らないので故障防止になりますし、カバーを取り出すときのギミックも凝っています。こういう細かいところまで配慮されているのは、大人心をくすぐるというか。
冷却性能に関しても、ファンが回っているときでも静かですし、使っているときに熱くはなるものの、ほんのり暖かいと感じるレベル。ファンの音がうるさいと、それこそ作業していても余裕がないように見える。ここも「品格」に繋がる部分です。
最近はマスクをしていることが多いので、指紋認証がついているのも使いやすかったですね。いちいちマスクをずらしたり、パスワードを打つのはストレスですから。顔認証もついているので、自宅にいるときは顔認証で瞬時にログインという使い分けができます。
品格があるHP ZBook Create G7は、メタバース時代のクリエイターにマッチする
尾田:僕が大好きなテックウェアのブランド「TEATORA」のデザイナーである上出大輔(かみでだいすけ)さんが「服には品格がなければいけない」と言っていたんです。テックウェアは、シワにならないとか、ベルトをしなくてもはけるとか、タブレットが入るポケットが付いているとかそういう面ばかり注目されるけれど、「品格」が見落とされがちなんですよね。
この場合の品格って、機能面は充実しているのはもちろんなんだけど、洋服としてのクオリティも高いということなんです。いくらタブレットやPCが入るジャケットでも、かっこ悪ければダメ。ファッションとしてちゃんと成立していなければいけないんです。
それはPCでも同じことだと思います。「HP ZBook Create G7」は、そんな「品格」を備えているPCなんじゃないかな。機能はもちろん、スタイルも洗練されていて、どんなシーンでも使える。メタバース時代のクリエイターにマッチするPCじゃないかなと思います。
Photo: Daisuke Ishizaka
Source: HP ZBook Create G7
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