人気のVRリズムガンシューティング『Pistol Whip』(ピストルウィップ)が、初のシネマティックキャンペーンモード『Pistol Whip: 2089』を追加しました。
5つの完全新規ステージと楽曲、敵、武器のほか、ゲーム開始前やステージ間に初めてカットシーンが加わり、80年代SFを意識したというストーリーモードが楽しめます。
キービジュアルやキャラクター、カットシーンを手掛けたのは、スパイダーマンやトランスフォーマー等にも参加するアーティスト Fico Ossio。
CloudHead Gamesの『Pistol Whip』は、Oculus Quest / Rift / PS VRのコントローラを銃に見立てて敵を撃ちながら進んでゆくリズムシューティングゲーム。特徴は『ジョン・ウィック』や『レベリオン』(Equilibrium)、あるいはジョン・ウー作品など、ガン=カタやガンフーで大量の敵を薙ぎ倒してゆく「ゴッドモード」なアクション映画の主人公になりきれること。
銃を撃つVRゲームは一大ジャンルですが、ピストルウィップはVR酔いや操作の煩雑さといった課題につながる自由移動や方向転換の要素をバッサリ省略。古き良きゲームセンターのガンシューティングよりもシンプルに、ひたすら真っすぐ自動で奥へと進むステージ構成です。
タイトルのピストルウィップは「銃で殴る」意の英語。ゲーム中では至近距離まで近寄ってから銃で払ったり突くことで耐久力のある敵も一撃必殺でき、同時に体力も全回復して最高スコアが得られるという、ハイリスクハイリターンな脳内麻薬ムーブであり攻略の要でもあります。
アーケードライクですぐに遊べるシューティングでありつつ、遊ぶうちに音楽ゲームのようにリズムに乗って完璧なタイミングで敵を撃てるようになり、ある意味ダンスゲームのように自分なりの「振り付け」や「型」が完成してゆくリズムゲームも両立している点が出色です。
ピストルウィップは2019年末の発売以来、追加ステージ+楽曲を無料で配信してきましたが、従来はステージごとに映画風のタイトルやポスター風イラストなどテーマはありつつ、具体的なストーリーは設定されていませんでした。
しかし新規コンテンツ Pistol Whip: 2089では初めて、モーションコミックス(というより紙芝居)に声優の演技を加えたオープンニングやカットシーンを追加。5ステージにわたり、主人公『ジョン・アシモフ』と謎の殺人マシン軍団『メタル』との対決を描きます。開発者みずから「大好きな80年代SF映画風」と表現するように、趣味がだだ漏れした世界観です。楽曲提供は Black Tiger Sex Machine, Draeden, Processor, Magic Swordなど。
従来のピストルウィップはある意味ガンシューティングの皮を被ったリズムゲームで、アクションゲームならばお約束の武器パワーアップや豊富な敵のバリエーション、ボスバトルといった要素がほとんどない、よくいえばシンプルでアブストラクトな作風でした。
しかし2089では全く新しい種類の敵やボス戦、使い方の違う武器が初めて加わります。シューティングだと思って遊んだらなんだか単純だし(ただクリアするだけなら)簡単、要素が少なすぎて……というプレーヤーにもより楽しめるようになりました。
(ただし2089は、従来のアーケードモードをある程度遊んで慣れたプレーヤー向け。まずはアーケードモードの15ステージをいくつか遊んでおきましょう)。
『Pistol Whip: 2089』は、『Pistol Whip』の無料追加コンテンツ扱い。別ゲームではなく追加費用も不要です。
対応プラットフォームは Oculus Quest / Rift / Steam VR (HTC ViveやWindows Mixed Reality, Vavle Index等)。PS VR版には2021年に追加予定です。Oculus では 2740円。Cross-buy対応なので、Questで買ってもRiftで買っても両方のバージョンが遊べます。
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