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ザ・心理ゲーム2(1997)の本筋は心理ゲームにあらず。爆弾処理である:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.8 - Engadget日本版

1990年代、世の中がバブルで浮かれまくっていた頃、心理ゲームがやたらと流行っており、似たような本が書店に並び、テレビの番組を彩っていたものだ。それゆえ、当時隆盛を誇っていたPlayStation(プレイステーション)で発表され今回紹介するソフトがその第2弾だというのもむべなるかな。

「ザ・心理ゲーム2」は様々なモードに分かれており、設問に答える事でプレイヤーの心理を分析、診断してくれたり、二人プレイでは互いの相性を診断してくれたり、おみくじで全体運、恋愛運、金銭運、健康運を占ってくれたり、スロットで今日のラッキーナンバーを知らせてくれたりと、盛り沢山だ。

そして、心理分析問題と診断結果表示の間のミニゲームをはさみ、ゲームをクリアしたときだけ診断結果を見られるのが「ゲームで心理ゲーム」である。ミニゲームは全部で15種類あるのだが、さてここからが今日の本題。

ミニゲームの中の「爆弾処理班危機一発」という作品が、実は今回取り上げる真のゲームなのだ。当時の私は、ソフトの本筋の部分はプレイせずに、このミニゲームだけをひたすらプレイしていた。

ルールは簡単、二画面に分かれた対戦型のゲームで、32個あるボタンを、B級ハリウッドスター風のおにいさんとおねえさんが順番に押してゆき、どちらが先に爆弾を解除するかを競うというもの。沢山のボタンの中の一つが解除ボタンで、これを押せば即勝利となるが、時限ボタンを押してしまうと3ターン以内に解除ボタンを押さなければ爆発が起きて任務失敗となる。また爆発ボタンを押すと一発で任務失敗。これを3ラウンド繰り返し勝敗が決まるという流れだ。

単純といえば単純だし、一回のプレイ時間もそれほど長くはないのだが、何がそんなにこのゲームばかりをプレイするという奇行(?)に私をして走らせたのだろうか? 暇だから……というのはもちろんあるだろうが、そればかりではない。

爆弾解除に失敗して爆弾が爆発すると、先にご紹介したB級ハリウッドスター風のおにいさん、おねえさんが──顔しかみえないのだが──が、次の対戦ではズタボロになってゆくのだ……。

このズタボロ顔が私の心を捕えて離さない。

今回この文章を書くために20年ぶりに本作を引っ張り出したのだが、昔と変わらぬ魅力がそこには確かにあった(個人の感想です)。そして相変わらず、心理ゲームはやらずじまい。当時の定価は5800円なので、「爆弾処理班危機一発」をやるだけのために購入するのはコストパフォーマンスの面から見るといかがなものかと流石に思うが、現在は中古市場なら二束三文で売られているので、あなたもおにいさんとおねえさんのズタボロ顔に魅了されてはいかがだろうか?

そして魅了されたあなた、あなたはお茶目でおっちょこちょいだけど、人に頼まれると断れないお人好しな性格です。


──うえけんWiki──

上野 顕太郎(うえの けんたろう、1963年4月18日 - )は、かなりアナログな漫画家である。デジタルなEngadgetとの接点は編集長が20年前、ゲーム誌編集者であったとき連載を担当したからと言われる。よく使うフレーズは「暇だからな!」......というわけで、かつてプレイした方もいるだろうマニアックなゲームを掘り起こし、あの当時を偲んでいただきます。


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