1991年8月10日にバンダイからファミコン用ソフト『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』が発売。明日でちょうど発売から29年目を迎えます。当時連載中だった鳥山明氏の傑作『ドラゴンボール』のテレビアニメは、サイヤ人編からタイトルが『ドラゴンボールZ』（フジテレビ系）に変更。本ゲームはその『ドラゴンボールZ』を冠したゲームタイトルで、1990年に発売された『強襲!サイヤ人』に続く2作目にあたります。 【写真】ファミコンの限界? 見事に再現された名場面 『ドラゴンボール』のファミコンソフトと言えば、一番最初に発売されたアクションゲーム『神龍の謎』（1986年）を思い出す人もいるかもしれませんが、ゲームとしての完成度、面白さを語るなら、その次に発売された『大魔王復活』（1988年）が忘れられません。 ドラゴンボールの世界をRPGで表現し、プレイヤーは常に5枚のカードを所持。そのカードに書かれた数字の分だけマスを移動でき、バトル時も選んだカードの種類によって攻撃パターンが変化するというユニークなシステム。まるで“ボードゲーム”と“カードゲーム”をかけ合わせたようなゲーム内容は斬新で、ドラゴンボールファンだけでなくゲーム好きからも大好評でした。 そして今回紹介する『激神フリーザ!!』は、根幹となる仕組みは『大魔王復活』を継承。それどころか大きく進化しており、オートバトルやパーティ行動などの追加で、RPGとしての奥深さやプレイの快適さが向上。それに前作『強襲!サイヤ人』にもあった天下一武道会モードで、育てたキャラ同士の対戦プレイができたのも印象深いです。
■原作とは異なる展開も…?
本作は『激神フリーザ!!』のタイトルが示す通り、ナメック星でのフリーザたちとの戦いを軸にストーリーが進行。原作で当初ナメック星に向かったのは孫悟飯、クリリン、ブルマの3人ですが、本作のシナリオでは、原作ではお亡くなりになっていたヤムチャ、天津飯、チャオズが健在。クリリンたちと一緒にナメック星に赴きます。ただし、本来はいないはずのキャラクターなので、ゲーム中にはセリフがないのが残念……。 また原作では、ギニュー特戦隊以外のフリーザ軍の幹部たちはベジータに倒されますが、ゲームではベジータ抜きでZ戦士たちが直接戦うことも可能。キュイ、ドドリア、ザーボンはかなりの強敵なので、やり過ごして目的地を目指すのが基本なのですが、あえて戦いを挑んで倒してしまってもOKです。とくにクリリンの全体攻撃技「拡散エネルギー波」が強力で、ザコ戦からボス戦まで大活躍してくれます! もちろん、のちにベジータが合流してから強敵と戦っても構わないので、原作の本筋を壊さないようにしながら、プレイヤーにある程度の自由と選択肢を与えてくれる、本当に良いアレンジだと思います。
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August 09, 2020 at 06:12AM
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