オンラインゲーム愛好者の間で「一人で面白いゲームを作っている」と話題になっている学生がいる。札幌市の北海道情報専門学校2年、佐藤克海さん（19）だ。手掛けているのは新感覚のシューティングゲームで、来年1月の配信を目指して制作の過程を動画サイトなどで公開している。「目標は2万人に遊んでもらうこと」と意気込む。
佐藤さんが昨年7月から開発中の「バトロワゲームQUICAL（クイカル）」は、FPS（ファーストパーソン・シューティングゲーム）と呼ばれるジャンル。主人公の視点で動き、銃で敵を全て倒せばクリアとなる。FPSはチームで長時間かけて戦うものが多いが、クイカルは「一人でできる」「1試合5分で遊べる」「弱い人も運に頼らず勝てる」といった手軽さがコンセプトだという。
とはいえ内容は本格的で、武器の選択や戦闘力のカスタマイズの幅広さなど、戦略性の高さが特長だ。建物の屋根の上へ瞬時にジャンプできるほど身体能力を高めたり、体力や足の速さをあえて落とし、その分を武器強化に回したりもできる。
広いエリアを自在に動き回るこうしたゲームは通常、分業制で作られる。「一人で市販レベルのものを作る」という佐藤さんの挑戦に、過程を公開している動画サイトなどには「すごい！」「応援しています」といったコメントが並ぶ。
制作資金を調達するため5月11日からネット上でクラウドファンディングを始めたところ、スタートから28時間で当初の目標金額30万円を突破。現在は70万円台に達し「100万円集まったら日本の街並みをゲームの仮想空間に導入する」と宣言している。
高校生の時からゲーム制作を始め、今は平日1～2時間、週末は起きてから寝るまでパソコンに向かう佐藤さん。専門学校では大学併修科に入り、経営学も学ぶ。「一人での制作は自分が考えたことをそのまま形にでき、本当に作りたいものを作れます」。世界に通用するゲームクリエーターを目指しているという。クラウドファンディングの募集は31日まで。【三本木香】
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May 25, 2020 at 04:30AM
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「バトロワゲームQUICAL」が話題 専門学校生が一人で製作 制作資金CFで調達 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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