オーイズミ・アミュージオは、1月30日にPS4用アクションRPG「ウォーハンマー:Chaosbane」を発売する。ウォーハンマーシリーズ初のハクスラゲームとなる本作では、プレーヤーは4種類のキャラクター(クラス)から1人を選び、ダンジョンに潜って装備品を入手→自身を強化→モンスターを倒す→さらに強力な装備品を入手……という繰り返しで物語を進めていく。ハクスラのジャンルといえば「ディアブロ」が有名だが、本作はハクスラ要素のみならず、ウォーハンマーの独特な設定や世界観、高い完成度のシナリオも非常に魅力的な一作だ。
そもそもウォーハンマーとはイギリスの会社「ゲームズワークショップ」が展開する「ミニチュアボードゲーム」のシリーズで、プレーヤーは駒にあたるミニチュアを組み立てて軍隊を作り、互いにテーブルの上などで戦わせ、勝敗を競い合う。全世界でもトップシェアを誇る本シリーズは、その作り込まれた設定が人気を博し、テーブルトークRPGやカードゲーム、テレビゲームと、様々なコンテンツでも展開。シリーズとしても、終末が迫る剣と魔法の世界を描く「ウォーハンマー ファンタジーバトル」やSF世界の戦争を描いた「ウォーハンマー40,000」などの幅広いジャンルがあり、今回発売される「ウォーハンマー:Chaosbane」は前者の「ファンタジーバトル」の世界観を基にしたアクションRPGとなっている。
と、ここまで長々と語ってしまったが、実は執筆を引き受けるまで筆者はウォーハンマーはおろか、ディアブロも未プレイという体たらく。誠に恐縮ではあるが、今回のレビューでもゆとりゲーマーの名に恥じない初心者中の初心者として、本作の魅力(狂気)あふれる世界観やハクスラゲームとしての面白さについて存分に語っていきたい。
力を合わせて進む、協力プレイの楽しさ
初代「Diablo」はオンラインプレイの楽しさを広めたタイトルとしても知られている。ハック&スラッシュのゲームの場合、時には協力し、時には競い合うオンラインは重要なゲーム要素である。
「ウォーハンマー:Chaosbane」は、オンラインのみならず、オフラインでも最大4人の協力プレイが可能である。コントローラを持ち寄れば、皆でプレイが可能なのだ。ファミコン時代を思い出させる「家での協力プレイ」もできる。皆でワイワイ進む戦いは、本作の新しい魅力を教えてくれるだろう。今回は本作が発売前のため、オフラインでの協力プレイを楽しんでみた。
コントローラを繋ぎ、プレーヤーを追加すればいつでも協力プレイが可能だ。今回は序盤から一緒に兵士と魔道士でプレイしてみた。兵士が敵を引き受けて魔道士が支援する。この戦い方でかなり楽に戦えた。シングルプレイでは使い勝手が難しい魔道士の瞬間移動のスキルも、兵士にターゲットを向けさせる使い方をすればかなり有効に戦えた。
宝箱からアイテムが出てくる場合は戦士用、魔道士用に自動的に振りわけられるためアイテムの取り合いもない。オフラインプレイの場合画面分割ではなく常に同一の画面で戦うため、「こっちへ行こう」、「あそこを探してみよう」など声をかけてのプレイが基本となる。こういったプレイも楽しい。ぜひ友人を招待して体験して欲しい。
オンラインの場合はホストを立て他のプレーヤーの参加を募ることも、他のプレーヤーのセッションに飛び込むことも可能。シングルプレイとひと味違う体験ができる。協力プレイも「ウォーハンマー:Chaosbane」の大きなセールスポイントなのである。
クリア後も終わりが見えない!?やり込み要素の数々!
本作はメインストーリーをクリアした時点でもある程度のスキルはレベルアップで覚えるが、処分した装備品の数に応じて覚えるスキルや、クリア後に挑める「侵略」クエストでしか入手できないスキルもあるなど、コンプリートを目指すなら、まだまだ道のりは長い。また、ゴールドを消費して行なえる「遺物狩り」を利用すれば、ランダムマップでレアリティの高い戦利品が入手できるので、納得いくまでやり込むのも一興だ。前述の侵略クエストなど、クリア後のコンテンツは難易度がかなり高いので、より良い装備品を入手して自身を強化しつつ、どうしてもクリアできないクエストはローカル、オンラインを問わず、他のプレーヤーと協力して乗り切ろう。
そうこうしているうち、本作の世界に存分に浸った頃には、オリジナルのウォーハンマーシリーズにも興味が出てくるはず!精巧なミニチュアの魅力をはじめ、本作では語り切れなかった設定や世界観がまだまだ広がっているので、これを機にハクスラ沼だけでなく、世界中で大人気のウォーハンマー沼にもどっぷりとハマっていただければ、筆者としても本望だ。
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