年末年始にオススメのゲームは?
2019年も残すところあとわずかとなりました。今年も、ファミ通.comをご愛読いただきましてありがとうございました。
あと少しで2020年を迎えるわけですが、今年もたくさんのゲームが発売されました。
全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワード“The Game Awards 2019”でGame of The Yearに輝いた『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』や、小島秀夫監督が手掛ける『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』などなど。
本記事では、13人のファミ通.com編集者が選ぶ年末年始にオススメのゲームを紹介します。年末年始、たっぷりとゲームを遊んでみてはいかがでしょうか。
世界三大三代川が選ぶオススメソフト
『十三機兵防衛圏』
そのほかのオススメソフト
一度クリアーしたら、もう一度遊びたくなる『十三機兵防衛圏』
細かい表情と動き、複雑に絡み合うシナリオ。『十三機兵防衛圏』は、とにかく圧巻の作り込みにゾクゾクしながら最後までプレイしました。徐々に真相が見えてくるシナリオは邦画よりハリウッド映画的な印象。シミュレーションパートも、ジリジリと迫ってくる敵への焦燥感と敵をせん滅する爽快感がバランスよく、とくにとあるWAVEは楽曲の盛り上がりもあって、最高に盛り上がるのでぜひプレイを! あと、改めて声優さんのすごさも感じられます。出てる人たち、みんなすげえ。
ちなみに、夏に書いたオススメゲームに『十三機兵防衛圏 プロローグ』を挙げていましたが、いまは冒頭がたっぷり遊べる体験版が出ているので、そちらをぜひ。プロローグはプロローグで、壮大なシナリオの片鱗が味わえるので、あれもオススメですが。
続いて、『AI:ソムニウムファイル』は、『Ever17』や『極限脱出』シリーズの打越鋼太郎氏による新作アドベンチャー。探索と選択肢で真相に迫っていく王道のシステムですが、とにかく遊びが多い。どんな場所でも調べれば調べたなりのテキストメッセージが用意されているんですが、なかには、「こんなこともボイス付きなの!?」と驚くようなものも。『Ever17』や『極限脱出』シリーズが、“打越鋼太郎 第1章”とすると、打越さんのさらに進化した第2章と言える作りになっています。アドベンチャーゲーム好きはもちろん、サスペンスが好きな人にぜひ遊んでほしい。
あとはざっくりとご紹介。『Untitled Goose Game』はガチョウになっていたずらをしていくインディーゲーム。ガチョウのかわいいアクションもそうですが、狙い通りのいたずらができるとニヤニヤできるゲームです。同じくインディーゲームの『Celeste』は、超絶難度の死にゲーアクション。夏のオススメゲームでも選んだんですが、いまだに遊んじゃいます。『スーパーマリオワールド』とともに、永遠に遊ぶんじゃないだろうか。
メタボIKEDAが選ぶオススメソフト
そのほかのオススメソフト
ちょうどいいサイズ感の物語
いわずと知れた『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ハードをニンテンドースイッチに移してから2本目の作品となります。『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』のときにも思ったのですが、長らく携帯ゲーム機で続いてきたフランチャイズを“リビングのデカいモニターで遊ぶ”という体験には意外な新鮮さが。『ポケットモンスター ソード・シールド』では、グラフィックが向上した街やフィールドの探索もさることながら、ポケモンが巨大化する“ダイマックス”の導入でそれをより強く実感。ジム戦やマックスレイドバトルの演出は見ていて気持ちが高まります。
メインストーリーの展開も個人的にはお気に入り。舞台となる地方での冒険を通じて主人公が成長していくシリーズおなじみの展開が変わることはないですが、ライバルを始め登場人物たちとのドラマや、巻き込まれるトラブルのサイズ感が適切で、遊んでいて心地よいなと。等身大というか、あまり身構える必要がないんですよね。
もちろん、ポケモンの収集や育成、バトルなど、各種やり込み要素はテッパンのボリューム。言うまでもなく、メインストーリー終了後も際限なく遊べちゃいます。
小島秀夫監督の『DEATH STRANDING』は、山登りやトレッキングが好きな自分にとっては荒野を移動するだけでも楽しめる1本。アイルランドとか南米のパタゴニアの荒野を旅してみたいという願望をちょっと満たしてくれました。
『Katana ZERO』はピクセルアートが印象的なアクションゲーム。トライ&エラーをくり返しながらパズルを解く要領で進められます。惹きつけられるのは、ダーティな世界観でくり広げられるストーリー。演出が巧妙で、先が気になってしかたないはず。
『Sayonara Wild Hearts』は、何も考えずにポップサウンドのPVを観る感覚で遊べる作品。各種プラットフォームで配信されていますが、Apple Arcade版もあるのでiPhoneユーザーは年末年始の旅のお供にぜひ。
古屋陽一が選ぶオススメソフト
そのほかのおすすめソフト
位置情報ゲーム三昧だった2019年
自分が『ドラゴンクエストウォーク』にハマっていることは、まわりには何となく言わずにきていた。
その理由として、『ドラゴンクエストウォーク』が夫婦のコミニケーションツールとして機能していたから、というのが大きいと思う。『ドラゴンクエストウォーク』のことを話そうとすると、勢い“どのようにプレイしているのか”といったことに話題が及ぶことが想像され、そうなると、「週末に夫婦で散歩したりして楽しんでいます」みたいなことを口にせざるをえないシチュエーションになるかも……といった危惧があったのだ。当方、“夫婦仲が悪い”ということをつね日頃アピールしているので、パブリックイメージが崩れるのはどうにも……ということで、『ドラゴンクエストウォーク』プレイヤーを公言することがためらわれてきたのだ。と、まあこうして書いてきてみてふと思うのですが、完全なる自意識過剰ですな。
そんなわけで、『ドラゴンクエストウォーク』の効能としてあるのは(薬みたいだけど)、夫婦仲がよくなること。妻に『ドラゴンクエストウォーク』の存在を教えたのは僕だったのですが、もともと『ドラゴンクエスト』シリーズが大好きだった妻はサービス開始と同時にプレイ開始。めきめきとレベルを上げていった。それに負けじと僕もプレイするわけですが、共通の興味対象があると話が盛り上げるのは自然の理。いつしか、「おみやげをゲットしに、東京タワーまで行くか~」みたいな感じで、週末ごとにいっしょに外出するようになっていったのでした。
ちなみに当方、同じ位置情報ゲームとして、『ハリー・ポッター:魔法同盟』もたしなんでいて、休みの日ともなると、ふたつのゲームを交互にプレイ……なんてことはざら。というわけで、かように今年は僕にとっては、位置情報ゲームの年であったわけだが、なぜここまで自分が打ち込むのかを分析するに、(1)街歩きが好きだからいい理由付けになる、(2)ちゃんと進めていれば、着実にレベルアップするので、僕みたいな真面目な人間には合っている、といったところか。
『ボーダーランズ3』は手触りのいいタイトルで、僕のようなぬるめのプレイヤーでも何度でもプレイしたくなるのがうれしい。『スターデュー・バレー』は、この手のゲームが好きな僕が、今年いちばん楽しんだシミュレーション。
ブラボー!秋山が選ぶオススメソフト
そのほかのオススメソフト
ストーブリーグも野球三昧!?
奇しくも夏休みのオススメゲームと被ってしまいました。なぜなら、シーズンが終わってもプロ野球、しかもひいきの千葉ロッテマリーンズがアツイからなのです! ドラフトで怪童・佐々木朗希クンを引き当て、FA戦線でも2選手を獲得。期待の若手もたくさん。さらに球団経営は黒字! “eBASEBALL”も最終節前にしてパ・リーグ首位! うまくいくときはすべてうまくいくものです。
というわけで、久々のシリーズ最新作となった『プロ野球スピリッツ2019』をプレイ中。カードで選手を集めて采配を楽しむドリームリーグや、高校野球選手を育成してプロ入り以降も楽しめる甲子園スピリッツ&スタープレイヤーなどのモードをチマチマと楽しんでいます。12月11日のアップデートでは、選手の覚醒機能が実装されたり、ドリームリーグで実際に選手を操作できるようになったりと、シーズンオフでもまだまだ進化を遂げています。すでに心は2020年シーズンですが、本作では“2020年シーズンデータを無料アップデートにて配信”することがすでに発表されています。つまり、来シーズンが始まってもまだまだ遊び続けられるというわけなのです。
そのほかのオススメソフトですが、NFLファンなので『Madden NFL20』は必須。カバープレイヤーは、元DeNAの投手を父に持つQBパトリック・マホームズでしたが、彼もケガをするなど、“マッデンの呪い”が……。あっさりスーパーボウルを勝つような気もしますが。先代(?)『シンデレラナイン』から8年、ついにテレビアニメ化までされた『八月のプリンセスナイン』も定期的にストーリーイベントが追加され、飽きさせない作り。最後の『釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン』は自分というよりは、3歳になった息子が再びハマリ中。年末商戦でもよく売れているようで、同じ年齢くらいのお子さんがいる家庭はだいたいこんな感じなのかも!?
ミス・ユースケが選ぶオススメソフト
そのほかのオススメソフト
仮面が好きなので仮面ゲームを買いました。
仮面を集めるのが趣味だ。理由はわからないのだけど、物心ついたときから仮面が好きだった。たぶん変身ヒーローの影響だと思う。ヒーローは正体を隠すものだから。
狐の面。能面。京劇の面。ペストマスク。全部かっこいいなあとは思いつつも、いちばん好きなのはヴェネチアンマスクである。仮面舞踏会のあれだ。『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は主人公がヴェネチアンマスクを着けている。そんなの買うしかないだろう。
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は人気RPG『ペルソナ』シリーズの最新作。2016年9月15日に発売された『ペルソナ5』のパワーアップ版とも言えるタイトルだ。当時は何となく買い逃していたので、これを機に買ってみたところ、おしゃれの化身みたいな画面演出やBGMに引き込まれてしまった。
“ペルソナ”はラテン語で“仮面”を意味する言葉だ。『ペルソナ』シリーズは“もうひとりの自分”をテーマとしていて、少年少女が自分の内面と戦いながら成長する姿が描かれている。シリーズ第1作目の『女神異聞録ペルソナ』は青少年の苦悩を世界に溶け込ませたような雰囲気で好きだったが、ほぼ真逆の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』もすごくいい。コミカルなお話の中に、ときおりにじみ出る切なさと若さ。僕みたいなおじさんの大好物である。
ちなみに言うと、僕はPCのMMORPGをプレイすることが多く、コンシューマーのRPGを買ったのは久しぶりだ。すぐクリアーしたらどうしようと思っていたが、サブコンテンツは多いし、まだまだ遊べそうなのがうれしい。ひたすら仮面について語るつもりだったが、ひかれると困るのできちんとゲームを紹介した。みんなも高巻杏の怪盗姿を見て、年末年始をむずむずして過ごそうぜ。
先ほども書いたように、僕はPCオンラインゲーマーだ。好きなゲームをずっと遊び続けるので、おすすめゲームは何年も変わらない。『千年戦争アイギス』は敵の侵攻に対してユニットを配置していくディフェンスゲーム。シンプルで遊びやすく、実家のような安心感がある。
『マジカミ』は取材をきっかけに遊び始めたゲームだ。魔法少女たちが悪魔と戦うシナリオ重視のRPG+ノベルアドベンチャー。衣装のデザインはかわいのに、シナリオはけっこうえぐい。それがいい。重々しくい設定のアドベンチャーゲームは大好物なので、こういうのもっと増えてほしい。
ヘイ昇平が選ぶオススメソフト
そのほかのオススメソフト
忙しい人にはおすすめしない。マジで。
今年いちばんドハマりしたのが『Slay the Spire(スレイ ザ スパイア)』。このゲーム、ローグライク要素のあるデッキ構築型カードバトルなんだけど、プレイヤーに要求する運と実力のバランスがじつに絶妙。ツキのなさは実力(知識)でカバーできるし、その逆もまた然り。ゲームオーバーになってしまってもつねに「つぎがんばろう!」という気持ちにさせてくれる、まさにローグライクのお手本のような作品だ。カードゲームとローグライクの長所をシンプルにまとめたゲームシステムはとても洗練されていて、美しさすら感じるほど。
現在は家庭用ゲーム機のいろいろな機種で遊べる本作だが、ハマった当初はPC版しか出ていなかったので、個人所有のMacBookにインストールして、仕事の打ち合わせの合間や通勤電車、トイレ、風呂の中など、生活のありとあらゆる隙間を『Slay the Spire』とともに過ごした。ゲームを初めて数十時間があっという間に"溶けてしまった"とき、「あ、これヤバいヤツだ」とプレイを封印。もしあのまま続けていたら業務に支障をきたしていたかもしれない(笑)。年末は少し時間がありそうなので、再び本作を遊んでみようとNintendo Switch版を購入済み。今度もハマりすぎないように注意しないと。
そのほかのタイトルは、2019年に"心を揺さぶられた作品"をピックアップ。『The Real Man Summer Championship 2019』は本物の"タフガイ"を決めるスポーツゲーム。サウナ我慢やBBQ大会にガチで挑む髭面のむさい男たちがじつに愛おしい。『Suite 776』は年の瀬に彗星のごとく現れた本格派ホラー。『P.T.』を彷彿とさせる優れた恐怖演出の数々に心の底から震え上がった。『Teeth Brushing Simulator』は洗面所で歯磨きをするだけのシミュレーター。歯磨きしてたらなぜか地獄に叩き落されて今年一番困惑した。インディーゲームの世界は広い。
武藤先輩が選ぶオススメソフト
『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』
そのほかのオススメソフト
朝まで遊んでもまだ足りない『ドラゴンクエストビルダーズ2』
もう、とにかく時間泥棒! 時間がいくらあっても足りないくらいに夢中で遊んでしまうソフト、それが『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』です。このゲームは、まあ建築が楽しい。そんな風に言うと「クラフト系のゲームをやっていない自分には無理だわ……」と思う方もいると思います。でも、本作なら大丈夫!
その理由が、本作がRPGであるということ。ストーリーがちゃんとあって、自分が何をすればいいのかをしっかり道筋を立てて準備してくれていて、ストーリーを追ううちにゲームシステムへの理解と、建築のコツが習得できてしまう! 先のストーリーが気になって遊んでるだけなのに!
しかも、そのストーリーは『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』に関わる物語なので、シリーズのファンはめちゃめちゃ楽しめます。だって、プレイヤーの相棒の名前、シドーだよ? いや、シドーって。もちろん、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』をプレイしたことがない人でも、ちゃんと楽しめるストーリーになっているので、ご心配なく。
とにかく建築の楽しさに没頭してしまうこと間違いなし。うまくできるか心配というあなたも「試しに写真の城を再現してみよう」とか、「この人が作った街灯カッコイイから参考にしよう」とか、人の作品や実在の建物などを参考にすると、それっぽいものが作れて気持ちいいです。作例はゲーム中にも現実世界にもいっぱいありますから! ぜひ、この底なし沼にハマってみてください。
そのほかのソフトとしては、まずは一生遊べるゲーム『Heave Ho』。これはマジで一生遊べます。一生遊ぶゲームが欲しい人は買いです。
『グランブルーファンタジー』は、年末年始に最大200連ガチャが無料で引けるキャンペーンが行われています! 期間は2020年1月5日(日)4時59分まで。必ず毎日1回チャレンジできるので、ガチャだけ引きたい人もぜひ。
最後は『DEATH STRANDING』。ストーリーそっちのけで荷物を運び続けてしまいます。トラック最高か! あまりに配達ばかりしていた結果、本当にぜんぜんストーリーが進んでいなかったということに最近気づきました。
北口徒歩2分が選ぶオススメソフト
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』
そのほかのオススメソフト
技術の向上がもたらす最高のカタルシス
『デモンズソウル』や『ダークソウル』シリーズなど、中世風の“死にゲー”を手掛けてきたフロム・ソフトウェアが、満を持して放った和モノ。前述のシリーズは、能力成長の影響が大きいアクションRPGでしたが、本作はよりピュアなアクションゲームとなっています。
The Game Awards 2019のGame of The Yearをはじめ、世界中の各賞を受賞している『SEKIRO』ですから、その完成度は、いまさら僕が語るまでもありません。ですが、それを承知で言うならば、本作がもっともすばらしい点は、その難易度調整にあります。
『SEKIRO』のボスは総じて、モーションがわかりやすい作りになっています。それぞれの攻撃に特徴的な予備動作があり、それを見極めることで、回避なり反撃なりができる。また、特定のアイテムを使えば攻略が大いに楽になる場面もあり、ガチガチに難しいというわけではありません。
恐らく、初見では何度もやり直すことになるでしょう。というか、僕はなりました。序盤の大ボス“鬼刑部”なんて、「我、鬼庭刑部雅孝なり! 」という登場時の口上を完コピできるようになったほどです。
しかし、そのたびに「この攻撃はこうやって避けられる」とか「このアイテムが役立つようだ」といった“気づき”を少しずつ得て強くなり、最後には鬼刑部を始め、強大なボスを打ち倒す。こうして、上達した実感とともに、大きな達成感が得られたというわけです。
そのほかにも、ガインガインと唸る剣戟の効果音や、謎多きストーリー、レスポンス最高の操作性など、よいところを挙げればキリがない本作。長い休みに難しいゲームに没頭するというのも、悪くないかもしれませんよ。
そうそう、2019年5月には、『SEKIRO』のリアルタイムアタックに挑戦しました。ほぼ全ボス撃破で4時間と、ガチ勢的には大したことのないタイムですが、それなりにガンバりましたので、ぜひご覧になっていただければと! ボスの攻略は役に立ちますから!!!
そのほか、『テラリア』は、言わずと知れた2Dクラフトゲーム。YouTube配信でもよくプレイしました。また『Heave Ho(ヒーブホー)』と『PICO PARK』は、多人数で遊ぶのがおもしろいゲーム。マジでオススメです。
ばしをが選ぶオススメソフト
『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』
そのほかのオススメソフト
映画気分を味わえるドラマティックなゲームでまったりと冬休みを満喫してみては
筆者はゲームが好きですが、それと同じくらいに映画も好きで、そのせいか映画的なゲームを好んでよく遊びます。そんな筆者にぴったりのゲームがつい先日発売されました。『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』です。
体の70%が映画でできているという小島秀夫監督が手掛けているうえ、『処刑人』や『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダス、『007 カジノ・ロワイヤル』や『ドクター・ストレンジ』のマッツ・ミケルセンといった、汚れや傷がよく似合う個性派俳優が出演しているというだけで、楽しくないはずがないですよね。
そんなわけで発売日からこの年末までずっと遊んでいるのですが、これが遅々として話が進まない。いや、ゲームに問題があるというわけではありません。そうではなく、むしろゲームがよくできているせいであっちに行ったり、こんなことしてみたりとしてしまい、結果肝心のストーリーが進まない(進められない)……といったわけです。
ゲームに問題がないと言いましたが前言撤回、問題ありありですね。お使いなんて実際に頼まれたら面倒でしかないのに、本作ではそれが楽しくてしょうがないんです。いまの世の中、家から一歩も出なくてもなんでも購入できる時代ですが、その裏にはサム・ポーターのような人たちの努力があるんだなぁ……と、そんな感慨にもふけることができるオススメの作品です。
残りのオススメゲームの3本は、『THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN(マン・オブ・メダン)』がホラー、『Observation』がSF、『レイト・シフト』がサスペンスと、それぞれジャンルが異なっていますが、いずれも映画的なストーリーや演出、雰囲気を楽しむことができると思います。
小島監督は、2019年12月17日に新宿バルト9で行われた“ファミ通Presents KOJIMA PRODUCTIONS 4th Anniversary FAN STRAND NIGHT”で、この先映画とゲームが近いものとなっていき、やがては「映画でもゲームでもない、デジタルエンターテインメントが5年以内に出てくる」と、ゲームの未来を語っています。
そんな時代の片鱗を感じられる(かもしれない)上記のソフト群、冬休みのようにまとまった時間があるときにでも、じっくりと取り組んでみてはいかがでしょうか。
堅田ヒカルが選ぶオススメソフト
『シェンムーIII』
そのほかのオススメソフト
正月だ! 仕事は忘れろ!! 敵討ちのことも忘れろ!!! これが明鏡止水の心、武徳の教え
2019年が終わる。2010年代が終わる。
2019年11月19日、じつに18年ぶりとなる新作『シェンムーIII』が発売された。
先日、その感想と、続編を18年間待ち続けた思いについて書いた。
このゲームの発売がいかにドラマティックなことであったかはこの記事に詰め込んだ。そこに載せきれなかった、本作の魅力についてすこし付け加えておく。
『シェンムーIII』の何がいいって、のんびりしている。
主人公の目的は父の仇を打つことだ。でも、ストーリーを急ぐと見落とす物が多すぎる。道端に生えている生薬(売るとお金になる)だったり、鳥舞の店に隠れているちょうぶちゃん(見つけるとアイテムが手に入る)だったり。これは本当に文字通り見落とす。
まき割りのアルバイト(ミニゲーム)や、ギャンブルや、ストリートファイトや、釣りや、街の人に話しかけることや、無闇やたらに村の家を訪問してみること。そういう、ストーリーに関係ないことを、ダラダラやる。寝正月みたいな幸せがある。
その世界にしみじみ浸る。一日中、馬歩(○ボタンを押すだけのミニゲーム)をやってもいいじゃない、正月だもの。一日中、寸拳(○ボタンを押すだけのミニゲーム)をやってもいいじゃない、正月だもの。(それでいて、そのミニゲームが育成になるので、バトルで有利になる)
『シェンムーIII』のゲームデザインは寄り道が推奨されている。息抜きが、めぐりめぐって役に立つようになっている。
その寄り道は経験値になる。その息抜きが、あとあと、じつは効いてくる。
ほらね、なんだか、お正月に遊ぶのにピッタリのテーマを持ったゲームだと思えてきたでしょう?
「人生には息抜きというものが必要だぞ」――「あんたたちは息抜きのあいまに人生やってるんだろう!!」(『究極超人あ~る』)
正月は人生のための息抜きだ。仕事も敵討ちも忘れよう。我が友。
そのほかの3本について。てやんでえ、息抜きなんてしてられねえぜ! という方にはやりごたえ十分な『ファイアーエムブレム風花雪月』を。ハード以上がオススメです。
ゴロゴロしてたら体がなまっちまった! という人には『ドラゴンクエストウォーク』。歩こう。
咳をしてもひとり、と孤独を感じる人は『ラブプラス EVERY』を。3人ともかわいいよ。
それでは、よいお年を。
ごえモンが選ぶオススメソフト
そのほかのオススメソフト
個人的には最高のリメイク
1998年に発売されたオリジナル版『バイオハザード2』には結構な思い入れがあります。というのも、当時の私はプレイステーション(PS)本体を購入できるほどのお金を持っておらず、友だちの家で『アークザラッド』をプレイしたり、友だちから本体を借りて『サガ フロンティア』をプレイしたりしていました。
お金がたまり、PS本体といっしょに購入したのが発売されたばかりの『バイオハザード2』。『1』を所持していなかった憧れからか、むさぼるようにプレイしたのを覚えています。
そんな思い出のゲームのリメイク作なので、期待しないわけがありません。実際にプレイしてみると、もうゾンビが怖いのなんの! 原作をプレイした時のえも言われぬ恐怖が戻ってきました。
ゾンビモノで、“ゾンビが怖い”“ゾンビが強い”って超大事。ゾンビがザコになった瞬間、危機感がなくなって没入できなくなるんですよね。『RE:2』は“HARDCORE”でのゾンビはめちゃくちゃ硬いし、弾はなくなるし、マップが暗くて移動自体が怖いし、タイラントは原作よりもパワーアップしていて「アイエエエエ!タイラントナンデ!?」状態だし、エイダは美人だし……(後半関係ない)。
マービンとブライアン・アイアンズのエピソードもいいアレンジで、原作を何周もしたプレイヤーも楽しめます。本当に最の高のリメイクで、カプコンさんはゲームのリメイクに対するハードルを一段階も二段階も引き上げてしまったのではないでしょうか。
そのほかのオススメソフトとして挙げた『ファイナルファンタジーVIII リマスタード』は、個人的にシリーズで一二を争うほど好きな『FF8』のリマスター版。ストーリーは相変わらず知れば知るほど深みを増すスルメゲーで、いまプレイしてもスコールの成長に涙します。『ロマンシング サガ3』HDリマスター版は町長含めて細かい変化(バグ含む)があって楽しいし、『Fate/Grand Order』は第2部 第5章が配信されて叫びだしたくなるほどストーリーが最高潮。やっぱりゲームって楽しい! でも、リメイクとかリマスター版ばかりを挙げてしまったのはちょっと反省。
北埜トゥーンが選ぶオススメソフト
『ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』
そのほかのオススメソフト
新感覚で楽しめる『ゼルダの伝説』
『ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』(以下、『ケイデンス・オブ・ハイラル』)は、ローグライク&リズムゲームという異色の組み合わせで話題を呼んだ『クリプト・オブ・ネクロダンサー』と『ゼルダの伝説』のコラボ作品です。
自分は『クリプト・オブ・ネクロダンサー』がSteamで配信されたときから気になっていたものの遊べていなかったのですが、『ゼルダの伝説』とのコラボということで、「これはチャンス!」とプレイしてみたところドハマりしました(『ケイデンス・オブ・ハイラル』クリアー後に『クリプト・オブ・ネクロダンサー』もプレイしたほどです)。
ローグライクというと、『不思議のダンジョン』シリーズのように、つぎの行動を慎重に考えながら進めていくタイプを遊ぶことが多かったので、リズムに合わせて移動や攻撃をつぎつぎと行っていかないといけない、ある意味真逆のゲームシステムに最初は少し戸惑いました。でも、リズムを取るための楽曲が『ゼルダの伝説』で何度も聞いた曲のアレンジということもあり、気付いたらノリノリでプレイしていました(しかも、アレンジがめちゃくちゃカッコいい!)
そのほかにも、『ゼルダの伝説』には欠かせない謎解きやお約束の要素なども、バッチリ再現されていて、開発スタッフのゼルダ愛を感じました。先日、追加ストーリーや新モードなども無料アップデートで追加されたので、年末年始にまた遊んでみようかなと思っています。ちなみに、リズムを気にせず行動できるモードも用意されているので、リズムゲームがあまり得意ではないという人も安心です。
そのほかに挙げた『デビル メイ クライ 5』は、アクションゲームとしてのおもしろさはもちろんですが、個人的にはゲーム中のイベントシーンをゲーム制作過程で使用した実写版ビデオコンテに差し替えられるDLC"プレミアム実写ビデオコンテ"がお気に入りです。スタイリッシュでかっこよかったシーンがあんなことになるなんて……(苦笑)。
『Dead by Daylight』と『Beat Saber』は、1回のプレイ時間が短めなので、少しだけゲームをしたいという気分のときに、ちょくちょくプレイしています。
亀井ライダーが選ぶオススメソフト
そのほかのオススメソフト
ネズミの大群が押し寄せて来る恐怖
『プレイグ テイル -イノセンス-』は、ペストが猛威を振るう中世フランスが舞台のアクションアドベンチャーゲームです。主人公は少女アミシアで、未知の病気にかかっている弟ユーゴとともに、混乱している世の中を生き抜いていくというストーリー。
アクションアドベンチャーが好きな筆者は、この情報だけですでに惹かれているのですが、本作最大の特徴と言えるネズミの描写が気になってプレイしました。本作では、“ネズミの大群”が病や死の恐怖として表現されています。そして、ネズミに囲まれしまうと一気に食い殺されてしまうという恐ろしいシステム。
そんなネズミの弱点は火と明かりで、松明を持って追い払いながら移動するのです。が、気が気じゃありませんでした。ある場面では、濁流のようにネズミの大群が押し寄せてきて、トラウマになりかけるレベルです。ネズミ1匹ならかわいいんですけど、あの数になると……。
地上なら、ネズミも追ってこれないし安全だ! と思いきや、地上には異端審問官や、ペストが蔓延した村でよそ者のアミシアとユーゴを殺そうと追いかけて来る村人など、敵はたくさん。どっちもどっちです。
また、アミシアは石を投げるスリングショットが得意で、遠くにあるモノを撃ち落としたりできます。ハラハラする場面と、たまにあるパズルアクション要素のバランスがよくて、先へ先へ進みたくなります(すんなり進めるかは別の問題ですが)。
ちなみに、ユーゴは病気のために隔離されていたため、アミシアとはほとんど顔を合わせたことがない中、突然家にやってきた異端審問官に両親を殺されてしまうという残酷な状況で物語が始まります。こういう理不尽が横行する時代だと思うと、いまはだいぶ幸せだなあとか思います。
そのほかに、『アッシュと魔法の筆』は、とにかくビジュアルがきれいで、本編だけならさくっとプレイできるのでおすすめ。『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』は、ボイスがついた新鮮さがあり、追加要素が豊富で一度クリアーした人でも楽しめます。『ヨッシークラフトワールド』は、単純なコースだけでなく、“ウラ”コースで、コースが何で作られているかがわかって二度楽しめる作品となっています。
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December 29, 2019 at 08:00AM
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